ブレグジット、英閣僚の辞任によるFXへの影響

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2019年3月に予定される英国のEU離脱問題(Brexit)。

FXだけでなく世界が震撼した衝撃的なニュースの1つです。

何が原因か?なぜ次々と英閣僚は辞任するのか?どんな影響があるのか?

この疑問がわかればFXでなぜポンド安になったのか?疑問の多いBrexitについて説明していきたいとおもいます。

EUのメリットとデメリット

EU(欧州連合)とマーストリヒト条約(共通の外交、安全保障政策、単一の通貨にすることでの市場統合、ヨーロッパ議会に加盟国の権限の1部分を譲渡など)によって設立したヨーロッパの地域統合対のことです。

では何のメリットがあってEUに加盟しているのでしょうか?

1、ヨーロッパの国をまとめ戦争を回避する

そもそもEUの話が出てきたのは第2次世界大戦中のことです。

それほど広くない土地の中に多くの国が存在するヨーロッパでは戦争もおきています。

ですがEUによりヨーロッパが統合したことになると各国は協力体制になり戦争が回避できています。

2、物流の自由化

EUの加盟国間での物流が自由になることで、ヨーロッパ内での流通が良くなりいろんな商品が入手しやすくなります。

またEUに流通する商品には厳しい安全基準があるので品質の確保、それに伴う安心な商品の流通などのメリットあります。

3、最先端科学の共有

最先端科学の発展を目的としEUが軸となり科学者の資金集めや移動などの研究環境を整えています。

世界の研究成果の25%をEUで占めている科学大国でもあります

4、軍事同盟

27か国での軍事同盟を組むことによりアメリカ、ロシアについで世界3位の軍事力を持てます。

政治的にも防衛的にも大きな力を持つことができます。

5、経済への影響

EU加盟により隣国への輸出がなんと500%も増え、それにともない新しい雇用も増えます。

経済の発展にもいい影響をもたらします。

6、インフラ、社会制度の協力

ヨーロッパの中でも経済的基盤の弱い国に対して、インフラ、社会制度の整備を協力してより強い経済的基盤を作り上げます。

まだまだメリットはありますが代表的なメリットだけでもたくさん恩恵が受けられるEUですがもちろんデメリットもあります。

EUの不透明性

懐疑派によるEU議会の不透明性への不信感が高まっています。それにより投票率の低下も問題になっています。

移民問題

2015年以降爆発的に増加した中東、アフリカからの難民の受け入れに疲弊している国もあり難民危機と言われています。

難民の流出は現在も続いており決定的な対策もないため難民の発生している地域の隣国は孤立状態になっています。

金融政策の制限

ギリシャ危機の時にも問題になりましたがEUの加盟国すべての通貨がユーロを使っているわけではないので通貨の調整が難しくなっています。

すなわち景気の調整も難しいという問題にもなります。

ちなみにイギリスの通貨はポンドを使用しています。

格差問題

技術力や輸出にすぐれた国にくらべ貧困な国の賃金はEUの中で10倍ほど違いがあります。

EUの様々なメリット、デメリットの中でなぜ英国は離脱の道を選択したのでしょうか?

Brexit(ブレグジット)の背景

2016のイギリス国民投票によりEUからの離脱が決定したとのニュースは世界中が激震しました。

EUと英国の間で一体なにがありこのような事態を招いてしまったのでしょう。

もともとEU残留派のキャメロン主相に対し対抗するために党内からEU離脱の声が上がりEU離脱巡り、国民投票にゆだねる形になりました。

そこにきてEU加盟国に難民受け入れ問題(移民問題)が離脱派に拍車をかけることになります。

社会保障が充実している英国では移民でも福祉手当、医療施設の無料など保証が受けられそれを実質負担しているイギリス国民からの不満がつのります。

またイギリス国民からすると他国からの安い労働力がきたことで国民の雇用も不安定になり、その労働力の家族が学校に流れ込むことで学校が不足するなど福祉の方面でも不満が高まりました。

それに、EUに支払う負担金についてもEUに支払うのなら国民に使うべきという風潮に共感した国民の票も多かったようです。

色々な不満の中、国民投票によってイギリスのEU離脱が決定的になってしまいます。

英閣僚の辞任

国民投票の結果を受け辞任したキャメロン前首相に代わり発足したメイ政権ですが次々とブレグジットにたずさわる重要人物の辞任が続き話題になっています。

ハードブレグジット(強硬離脱)を公約としているメイ主相ですがEU離脱方針である強硬離脱による不利益を懸念するビジネス界の批判に加え、アイルランドとの国境問題など課題があり、6日の会議での合意によりEU離脱交渉方針を柔軟路線のソフトブレグジット(穏健離脱)としたが、9日「メイ主相の提案でEU離脱できるとはおもえない」と辞任しました。

ブレグジット担当相で離脱強硬派でもあるデービスEU離脱担当相が辞任した次の日には重鎮ジョンソン外相が辞任するだけでなく、閣外大臣、政務秘書官と次々と辞任しました。

これにより国民投票で決定したEU完全離脱の雲行きが怪しくなりました。

世界中の投資家は注目している重大ニュースでもありますので今後も英国のブレグジット関連のニュースには注意して見ていきましょう。

世界経済への影響

投票全日まではEU残留との思惑もあったものの、急遽離脱の情報がはいると日経平均株価は1286円33銭の下げ幅と過去最大級(史上8番目)になりました。

世界市場では、イタリアが12.5%、フランスが8%、ドイツが6.8%、アメリカが3.9%など世界的な株安に陥りました。

FXへの影響

国民投票により離脱が決定したとき投資家の方は世界的株安ということもありリスクをとる形で円買いに傾向になりドル円では7円60銭とこちらも1日の値動きが最大級の円高になりました。

またジョンソン外相の辞任ニュースの日はポンドが対ドル、対ユーロともに値下がりしており国内の不安定さに警戒していると見られます。

今後もメイ政権によるブレグジット問題が解決するのかそれを超える好材料となるニュースが出てこないとポンドは長期的に売りトレンドになってく可能性になってくる可能性があります。

英国のブレグジットを受けEU内での他の国にもEUを離脱する可能性さえあります。

今後英国がどのようにEU離脱と向き合っていくのか世界が注目していますのでFX取引していく上で見逃せないニュースの1つと言えます。

しっかり確認しておきましょう。

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