カナダ中央銀行が政策金利を上げる!FXへの影響は?

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情報が大切なFX取引をしていると嫌でも目に入ってくる重要な経済指標の一つである政策金利。

FXでは隣国であるアメリカとも連動性が出てきますのでカナダの政策金利は注目されているニュースの一つです。

もちろん外為市場にも多大な影響があります。

今回はそんなカナダ中央銀行政策金利の引き上げを例に解説していこうと思います。

政策金利なぜ利上げ?

そもそも政策金利ってご存知でしょうか?

発表は年8回あり水曜日の23時から発表されます。(日本夏時間)

発表月は前回の発表から6~7週間ほど空けて次の発表があります。

金利情報など詳しく知りたい方は「政策金利発表スケジュール」と検索してみてください。

政策金利とは中央銀行が一般の銀行に貸し出すお金についてくる金利のことを指します。

中央銀行は日本だと日本銀行、米国ならFRB(連邦準備理事会)、カナダではカナダ銀行(Bank of Canada)になります。

つまり政策金利が上がるということは一般の銀行などは中央銀行からお金を借りたときの金利が高くなるので一般の銀行からお金を借りる企業や町工場のような会社の金利も当然高くなります。

融資の金利が高くなると会社の設備投資や事業拡大など行いづらくなります。

企業が儲けなければ個人の消費も落ちますし個人の消費が落ちれば企業は儲かりません。

この負のスパイラルが出来上がってしまうとどんどん景気が悪くなります。

ではなぜわざわざ景気を悪くする利上げをするのでしょうか?

では逆に利下げした場合を考えてみましょう。

中央銀行が利下げをすると企業は安い金利で一般の銀行からお金を借りて設備投資や事業拡大を行えます。

企業が儲かれば個人消費も増え景気が良くなります。

景気が良くなりすぎることにより通貨の価値が下がり物価の値段が上がります。

これをインフレと言います。

中央銀行はこの通貨の価値を守るためのインフレ政策として利上げを行います。

カナダ銀行利上げの背景

カナダの金融政策は隣国である米国経済との関係性が強く、連動しています。

カナダは資源国という特性上、原油価格に影響を受けやすく2014年以降原油価格下落でのエネルギー産業が低迷し2015年に2回利下げを実施し政策金利を0.5%まで引き下げています。

ですが原油価格が下げ止まったこととドルドー首相による経済政策の効果からカナダの成長率が伸び、今後輸出、投資は向上するとの見込みからアメリカの利上げに追従する形で2017年7月12日におよそ7年ぶりの利上げを実施しました。

もちろん一度に利上げを行ってしまうと世界経済の混乱をもたらすリスクや金融危機の可能性もありますので国内外の経済状況に注意しつつタイミングを見計らって7月11までの利上げを含め4度目になる利上げを実施し1.5%までひきあげられました。

それまでも金融政策会合での利上げの可能性は示唆されていたのですがアメリカ政府の貿易政策によるNAFTA(北米自由貿易協定)からの離脱が懸念されて見送りとなっています。

カナダ銀行利上げについての記事はこちら

https://jp.reuters.com

https://www.nikkei.com

FXへの影響

政策金利のように注目度が高いニュースがあるときはFXでは2度に分かれて影響がでてきます。

FXでは「噂で買って事実で売る」という格言があるのをご存知でしょうか?

重要度が高ければ高いほど前評判で価格は動きます。

今回の政策金利で例えるならば金利の引き上げを発表したあとから実際に金利の引き上げを実施するまでに価格が先行して動きます。

実際に金利の引き上げが実施されたときの価格は織り込み済みになった価格となります。

そして7月11日BOC(カナダ中央銀行)の政策金利発表の予定日、政策金利発表直前、源油先物での原油相場の向上などもあり経済見通しが良くなったこととポロズ総裁声明で「現在の経済情勢を踏まえると、今後の利上げが正当化される状況にある」「データが一時的に市場予想に反する内容であってもBOCの見通しが全面的に変わるものではない」などの発言がありカナダ円は買いが集まり高騰します。

この時点では実際に金利引き上げが実施されたわけではなく予想でしかないのですが世界の投資家達がカナダ円は買いと判断して価格が上昇したわけです。

もし11日の会合での結果が金利据え置きだったとした場合サプライズになりカナダドルは急落していたでしょう。

実際に金利引き上げ発表があったあとも上昇はしましたがアメリカ原油在庫の指標をうけて価格が下落します。

これが予想で買って事実で売るということです。

ここでのポイントは実際に金利引き上げが発表さてれいない直前で買いの注文が集まっていることです。

ということは発表されたときの価格は織り込み済みであったと考えられます。

発表直後は結果を受けて価格は上昇しましたが直前に買っていた投資家の方々はどこまで上昇するのか?発表前から持っていたポジションをどのタイミングで決済するのか?とすでに考えていたことでしょう。

そこに原油在庫量の指標を受けてポジションを決済するきっかけができたので急落したと見られます。

このような「噂で買って事実で売る」のような現象はFX取引を結構頻繁にみられます。

特に重要度の高い指標の発表の時などチャートと指標の結果には注意してみてみましょう。

政策金利発表など重要な指標があるときは値動きが激しくなりやすいのでくれぐれも資金管理に注意してFX取引をしてください。

今後の政策金利動向にも注目です。

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